• テキストサイズ

貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第19章 真実




「乃々が甲斐の虎に戦場へ連れて行かれた時–––強引に攻め込もうとした俺に、乃々の安全を思って噛みついたのは、どこの誰だ」


「それは……」

え…

「それ、本当?」

家康は眉を寄せて、素っ気なく答える。

「信玄相手には、いくら慎重になっても足りないと思っただけ」

…家康

「乃々様を思って政宗様を止めるとは…家康様は、やはり素晴らしい方ですね」

キラキラした目で家康を見つめる三成くん

「三成、その目でじろじろ見ないでくれる」

家康は心底うんざりしたように毒づく


この雰囲気…変わらない
改めて、安土に帰ってきたことを実感するなぁ


「騒がしい奴らだ」

みんなのやりとりを悠然と上座で見守っていた信長様が、唇の端を吊り上げる。


「貴様ら、乃々に少しは喋らせてやれ」

「あ、はい」

急に自分に話を振られて、私はしどろもどろにみんなに向かい、口を開く。


「私をもう一回迎え入れてくれて、ありがとうございます……」

色々ありすぎて、複雑な心境だけど…
戻ってこれる場所があることに感謝しないと…

/ 686ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp