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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第16章 重なる想い
信玄様の心が泣いてるように思えて、私は衝動的に信玄様の胸に寄り添った
こんな風に貴方に触れてはいけないって分かってる…
本当に…離れがたくなってしまうから……
だけど…今日の貴方は…今にも消えてしまいそう…だから……今だけ……今だけは…貴方を………
「……困った姫君だ」
信玄様は少し戸惑ったようだったけど……
……そっと私の背中に手を添えた…
その手が…信玄様には似つかわしくないくらい遠慮がちで………
重ねることのできない心が
この時だけは重なった気がしたーーーーー
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