第24章 夏祭り1(準備編)
私はいろいろな小袖の中から水色が基調になっている小袖を着させられた。
「こちらにお座りください。」
「は、はい!」
その後に結構濃い色の紅を差した。
「弥生様は顔が整っていますので、紅ひとつ差すだけでずいぶん変わりますね!小袖が水色なのでさらに赤い紅が目立ちますから!」
「あ、ありがとうございます。」
「こちらでどうでしょうか?」
そういって鏡を出された。
(わぁ~!別人みたい!これが私…?)
「ありがとうございます!」
「ちょうどもうすぐ酉の刻の初刻です。いってらっしゃいませ」
「はい!行って来ます!」
そう言って意気揚々と私は出掛けた。