第22章 誘いたい…!
(あ~!どうするか…)
幸村は考えていた。どうすれば、弥生を夏祭りに誘えるかを。
「幸村?おーい、生きてる?」
佐助が言った。
「ん?お、おー。」
「何考えていた?」
「な、なんでもねぇよ」
「どうせ、弥生さんをどうしたら夏祭りに誘えるか~とかでしょ」
「なんでわかったんだよ」
「顔に書いてある」
「マジか…」
「なにをそんなに悩んでるんだ?さっさと誘っておいでよ」
「いや、なんか恥ずかしいし、こなえだ少し夏祭りがあるってちょっとだけ話題に出したら、あまり興味無さそうだったんだよな…」
「へぇー、で?なんで誘わないの?」
「だから、」
「誘わないとなんも始まらないよ」
(うっ、そうだけど、誘えたら困らねぇーよ)
「今、誘えたら困らないみたいなこと考えたね」