第19章 意識しちゃう!
ふすまを開けて出ていこうとしたとき、
「わぁ!きれい!」
夜空がとてもきれいだった。星が輝いて、雲は一つも無く、月は満月だった。
すると、幸村が
「どうした?」
と聞いてきた。
「星がね、すごい綺麗なの。現代じゃこんな綺麗には見えないからさ」
「そうなのか?」
「うん」
「だったらついてこい」
「えっ、でも政務は…」
「大丈夫だ、あと少しだけだから」
「でも…」
「いいからついてこい!!」
そう言うと、幸村は私の手を繋いでひいていった。
(なんだろう、すごいドキドキする…いやいや、好きとかじゃなくて、急に手を繋がれたからだよね)