第18章 好き…?
前に環杞と話してから2週間後
また、環杞と話していた時
「ねぇ、弥生って好きな人っていないの?」
環杞が聞いてきた。
「え!?い、いないよ!急にどうしたの!」
「いないの~?つまらないの~」
「つまらないって…いないんだから仕方ないじゃない」
「え~、あっ!幸村様はどうなの?」
「幸村?なんで?」
「仲良いじゃん」
「確かにかっこいいとは思ったことはあるけど…」
「あ~、確かに見た目いいもんね、幸村様」
「そうじゃなくて…中身がかっこいいって言う感じ」
「え!?例えば?」
「言動はトゲトゲしてるけど、本当はすごい心配してくれていたりとか、」
「ウンウン、ほかには?」
「政務している時の真剣さとか」
「へ~、ほかには?」
「ほかには……」
……
……
「ねぇ、弥生って幸村様のこと好きでしょ」
「なんでそうのなるの」
「だって、永遠に続くんじゃないかってくらいかっこいいとこ出てくるじゃん、」
「それは…一緒のお城で暮らしているからだよ」
「じゃあ、信玄様のいいところそんなに出てくる?謙信様は?」
「出てくる…よ…?多分」
「絶対出てこないじゃん」