第11章 うさぎの飼い主
「けっ謙信様!?」
(うさぎが危ない!……え?)
なんと、うさぎが謙信様の膝の上に乗ったのだ。
「今日も来たのか。毎日毎日来てよくあきないなお前は」
(あの謙信様がうさぎに話しかけてる!?)
「あの~、謙信様…?」
「なんだ、お前も来たのか。なにか用か?」
「いえ、用は無いです。ただ、そのうさぎについていったらここについたので。そのうさぎは謙信様のペットですか?」
「ぺっ…と…?とはなんだ?」
「えっーと、謙信様が飼ってらっしゃるのかということです。」
「いや、俺が飼っているのではない。勝手についてくるんだ。」
「へー、かわいいですね!名前はあるのですか?」
「最初についてきた三匹だけは名前をつけた。だが、今日は来てないらしい。」
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