第39章 同じ部屋
環紀と別れてお城に戻ってきた。
(あれ?女中さんたちがバタバタしてる…。なんだろう?)
「すいません、なにかあったんですか?」
通りがかった女中さんに声をかけた。
「あ!弥生様!お帰りなさいませ。さあさあ!こちらです!」
「え、ちょ、ちょっと…!な、なんですか?」
「こちらです!」
女中さんに無理やり連れて行かれた先は…
「幸村の部屋?」
「中へどうぞ!」
「え、でも、幸村の許可が…。」
「許可なら信玄様が下さりましたので!」
「そ、そうですか…。じゃあ、失礼します。」
(なにかあるのかな?)
「え?なんで…」
(私の荷物がここにあるの…?)
私の部屋にあった物が全て移されてあった。
どういうことか困惑していると信玄様が来た。
「やあ、天女」
「信玄様、これは…」