第38章 夜の生活?
「へぇ〜!良かったね!」
幸村と思いが通じてから数日後。
今は環紀(たまき)と城下町でお茶をしている。
早速幸村とのことを報告した。
「うん!」
「ある意味、さらわれて良かったかもね〜」
「それは酷いよ!」
(あの人達、本当に怖かったんだから!)
「そう?」
「逆になんで良かったの?」
(さらわれていいことなんてあるはずないもん!)
「じゃあ、逆にさらわれなくても告白できた?」
「うっ、で、でも幸村からしてくれ…」
「してくれないでしょ。現に今までしなかったわけだし」
「そんなこと…そうですね。確かにさらわれて良かったのかも知れません…。」
「ほらね」
「だ、だけどそんなの辛すぎるよ〜!」
「まあまあ、そんなことより"あっち"の生活はどうなの?」
「あっち?」
(どこのことだろう…?)
「夜の生活よ!」
(ヨルノセイカツ?…よるのせいかつ…)
「夜の生活!?」
「ちょ、声が大きいってば!」
周りの人がこっちを見ていた。
「あ、ご、ごめんなさい」
「そう、それでどうなのよ!」
「え、あ…」
(きゅ、急過ぎない!?よ、夜の生活って…あ、あの、あれの行為のことだよね…。)