第29章 喧嘩
「はぁ?笑わせんじゃねぇ!はやく帰りたいんだろ!」
「私だって、この気持ちがっ、とてつもなく苦しいのに!」
(本当は幸村と一緒の時代にいたい!でも、幸村が他の人と幸せになるのは見ていられる自信がないよっ!)
「なに意味わかんねぇこと言ってんだよ!帰りたいならさっさといなくなれ!」
「幸村のバカ!」
そう言って私は茶屋を走りながら出た。
(幸村があんなこと言うなんて思わなかった!幸村なんて…!)
幸村視線
(俺は…!なんてこと言っちまったんだ!なんで!いなくなれなんて!)
茶屋でひとり悔やんでいた幸村だった…。