第8章 はじめて
さくっ
「·····」
「書類にカスのせてんなよ」
最近太宰の野郎が買ってくる焼き菓子
(確か白麒麟野郎の嫁が焼いてるって姐さんから聞いたな)
ーーーーー····
すっ
「中也や」
「姐さんこれは?」
「之(これ)は妾が通っておる焼き菓子じゃよ。」
「最近···太宰の野郎から匂う原因が分かりました」
「お主も1度その店に行ってみよ。まぁ店番は大半が吸血鬼の主だがな」
「嫁の店なのに?」
「吸血鬼が良く血を吸うらしくての。····魔力供給とか良く言うが」
「····」←察し
「でも、太宰の子も顔つきが柔らかくなったのは嫁のお陰故」
「·····」
そう言われたら行くしかないと腹をくくる