第15章 ゆらよら
なでなで
(···その優しさは誰にでも見せてる)
何時になれば
君は
私のモノになるのかな?
ぎゅ
「太宰さん?」
「ずっと一緒に寝よ?」
「それは"鬼"として?"人"として?」
「····天音が望む"太宰治"」
「私が望むのは鬼も人も合わせた"太宰治"さんですよ」
「怖くないの?」
「怖くありませんよ」
「うん」
ーーーー····
そうした小さい時は簡単に流れ
時は15歳
ぎゅーー····。
「すぅ····すぅ····」
(もう15歳か···初めて来た時よりも大分何かを壊してる感じがするわね)
私には分からない。
でも
「寝顔だけはあの時のまま」