• テキストサイズ

人間失格 -愛-

第13章 シャッフル



ふむ
(太宰だな)

「犬に噛まれたなら早めに治療しろよ」

「はい。ありがとうございます」



「天音」

「··太宰」

「お疲れ様です、太宰さん」

「織田作と何の話していたの?」

「それは··」

「犬の話だ、ここいらで犬の触り放題の場所があると見かけてな。だから天音を誘ってみた」

「ふーん。で··天音の返事は?」

「仕事がたくさん入ってまして今回は丁寧にお断りしました。ごめんなさい織田作さん」

「きにするな。落ち着いた時にまた誘う··またな」

コッコッコッ


(犬···か)

ぐいっ
「きゃっ!」

「ほんとに誘われていたのかい?」

「はい。ほんとに··」

「···天音は何も知らなくていいよ」

「?」

(分かってるよ。私のヤキモチだって)

あー
醜い嫉妬

私よりちょっとだけ大きくて、
私より小さくて
/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp