第13章 シャッフル
しーん。
(分かってるよ。···天音も忙しい身なんだから!··でもさ)
こんなに弱ってる治くんを
「優しく抱きしめて欲しいよ····。」
····コッコッコッ
「太宰さん?」
ぴくっ
「····天音?」
「こんな所で座っていたら冷えますよ?立てますか?」
「····頭撫でて」
「わかりました」
なで
なで
(やっぱりこの手だよ)
優しくて小さくて
私を"太宰治"として認めてくれる
「····はぁ」
(ため息ついてる)
「手繋いで」
「繋ぐなら立ち上がりましょ」
すっ
「立てたら繋ぐかい?」
「何か飲み物作りますか?」
ぽふっ
「いらない、このままいさせてよ」