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千分の一話噺

第265章 名探偵も正月休み


年末の仕事も無事終了し報酬も入って、今年の正月は気分が良い。


「探偵さん、明けましておめでとう♪
知ってる?、商店街でのど自慢大会があるんだって!」「ワンワンッ」
佳奈ちゃんがコロと一緒に駆け込んできた。
って事は、オーナーも…。
「おめでとうさん
どうだい、のど自慢で私に勝ったらお年玉あげるよ」
やっぱり来たか…。
「いいですよ、その賭け乗りましょう」
俺としてもたまにはおばちゃんに一泡吹かせたい。

その前に電話を…。
「あれ?圏外?」
携帯電話が通じない。
「どうした?名探偵
正月から電話なんて、彼女でも出来たのかい?」
「いや、年末の依頼者に報酬を領収した事を知らせるんですよ」
佳奈ちゃんがテレビを点けた。
「ニュースで通信障害って言ってるよ」
「マジかよ…
仕方ない公衆電話使うか」
オーナーは電話嫌いで、佳奈ちゃんはまだ小学生、二人共携帯電話を持っていない。
事務所ビルの目の前に公衆電話があるのは助かる。
今時、公衆電話探すのは大変だからな。

無事連絡を済ませ、のど自慢会場に向かった。
カラオケの得点で勝敗を決める様だ。

最初に佳奈ちゃんが歌った。
「佳奈ちゃん上手いね
あんた、ちゃんと歌わないと佳奈ちゃんにも負けるよ」

俺の番だ。
これでもカラオケは得意なんでね。
「探偵さん上手♪」
この時点で俺がトップ、商店街のオッサン達じゃ相手にならねぇよ。

最後にオーナーの番。
おばちゃんが舞台に立つとオッサン連中がやんやの歓声をあげた。

「なっ!何だと…」
結果はおばちゃんの勝利に終わった。
「どうだい?名探偵」
伊達に商店街のアイドルと言われていた訳じゃない様だ。


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