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千分の一話噺

第761章 パンダが取り持つ縁もある


「…式の招待状はどうする?」
「そうアルね…
日本の友達だけ呼ぶアルよ」
ちょっと言葉遣いが変わっているが彼女は中○人…。
俺達の結婚は所謂、国際結婚となる。

「…けど、本当に和式でいいのか?」
「私、浮世絵の切手を見てから、文金高島田に憧れているアルよ」
まあ、こっちの式が終わったら中○でも式をやるから問題ないか。


彼女とは切手コレクターのSNSで知り合った。
マイナーな趣味だから俺の回りに理解者は誰一人いない。
しかもコレクターのほとんどは年配者で、若い女性のコレクターなんて皆無と言っても過言ではない。

俺はパンダの記念切手が欲しくて彼女に連絡した。
中○の切手にも興味があり、これが切っ掛けとなり付き合う事になった。

しかし中○と日本、欧米人から見れば同じように見えるみたいだけど価値観も習慣も全然違う。 
「子供の頃の教育で日本の印象は悪かったアル…
でも、日本のアニメや音楽でそれも変わったアルよ
だから来日したアルね」
彼女の言葉遣いが変なのはアニメの影響が大きいと思った。

彼女の家族も日本贔屓で何回も来日し、日本文化も理解している。
だから俺との結婚にも反対しなかった。


「母親から連絡あったアルね
中○での結婚式にはパ○ダ呼んだアルよ」
「パ、パ○ダ!?
日本で言う天然記念物だよね?大丈夫なの?」
「言ってなかったけど、父親はパ○ダ保護センターの所長アルよ」

俺は凄い大物の娘と結婚したのかも知れない。


end



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