第759章 チャンスは一度
「…正になごり雪だな」
早咲きの桜が咲いた3月の雪の日。
俺たちのリーダーが亡くなった。
「こんな時だがすぐに次のリーダーを決めないとな」
俺はチャンスが来たと思った。
「じゃあ、俺がやるよ!」
すぐに同期のライバルが名乗りを上げた。
「ふざけんなよ、何でお前なんだ!?」
「俺がここで一番古いだろ?」
「てめえ!先輩風吹かしてんじゃねぇぞ!
俺たちは同期だろうがっ!」
「ふん!実際、早生まれのお前は年下だ!」
「たかが半年じゃねぇか!」
「それでも最年長の俺がこの群れのトップだ!
ウッキーーッ!」
とある猿山のリーダーはこうして決まった。
end