第1章 貴方と永遠に歩んでいきたい『前編』❥伊達政宗
(政宗に話しに行かなきゃ、。)
きっといつまでもこうしてうじうじしていても何も変わらないし、何も起こらないだろう。
政宗が他の女の人の事を愛していて、
私のことを愛していないとしても。
私は政宗の事を愛しているのだから。
その事実だけはきっと変わらない。
そう信じて華は外に飛び出した。
政宗の心を追いかけるように。
______数時間後
(政宗はどこにいるんだろう?)
昨日は御殿に帰って来てないし、御殿にはいないのは分かっている。
お城にも行ってみたけど政宗はいないという。
(!そうだ)
1つ思いあたりが見つかった私は走った。
そう、
政宗と綺麗な女の人を見かけたあの角へ。
(っ、あれ...)
そこには誰の姿もなく、いつものような角があるだけだった。
(これじゃ政宗見つからないよ...)
ふと泣きそうになった私だったが...
(ダメダメ。こんなとこで泣いたら意味ないよ。政宗を見つけてからじゃないと。)
そう思い直して私はまだ探していない森の方へと足を向けた。
これから起こることも何も考えずに...。