第20章 桜記念日『後編』❥真田幸村
まるで。
俺達の出逢いを祝福するように。
桜は花びらを降らせた。
「ねぇ、幸村。」
「ん?」
「私ね、初めて幸村に会った日から、ずーーーっとずーーーっと幸村のことが好きだったの。」
「っえ...」
「多分、それはこれからも変わらない」
「!!」
「だから、これからもずっと一緒にいようね?」
「っ、あぁ。当たり前だ。」
美しい恋の花が咲き乱れる時。
それは、甘い甘い物語へと繋がっていく。
桃色の花をつけて、そっと静かに、愛する人を待ち続ける。
それは、ある日突然出逢う、運命の二人のために。
運命を、必然に変えるために。
その花は今日も、運命の二人を待っている____。
終。