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夢色々

第2章 【呪術廻戦 五条悟1】


小、中学のクラスメイトで、瞳が綺麗な男の子がいた。五条悟。

勉強もスポーツも人並み以上で、容姿端麗。
とても目立つ存在だけど、性格は明るくわりと適当で掴み所がない。
家が近くで、たまに一緒に帰ることもある…幼なじみの友達。
「おー、夢子~」
校門を出た辺りで、いつものように五条くんに声をかけられる。
自然と一緒に下校し、たわいもない学校の話をおしゃべりする。

「あ、そうだ五条くんも受験、T高だよね?」
成績がいいのを知っていたから、当然地域のトップ高を受験するのだと思い、話しかけた。
すると、目を見開き、一瞬の間。
「?」
「……あー、おれ、家のあれで、宗教系の高専に進学すんだ。あと寮にも入る。」
「えっ!?そ、そうなんだ…もしかして、呪術?じゃあ春には…」
「なんだ、呪術とか知ってんの?…ん。一緒に下校すんのもあと少しってわけ」
「あ、うん、親に少し聞いたことあって。私は一般人だけど…そっか…そうなんだ、お別れだねー」
「……なあ、もしかして、さみしい?」
綺麗な瞳をキラキラさせて、私の顔を覗きこむ。
本当に、なんて綺麗な瞳なんだろう。
「あー、うん。そうだね…さみしいね」
無理やりに作った笑顔で、そう答えた。
「……ふーん」
そう言うと、おでこにデコピンされた。
「痛っ!な、なにっ!?」
「泣きそうな顔してんじゃねーよ」
そう言うと、指をちょいちょいと向ける。
「ん?何?」
五条くんに一歩近づくと、至近距離に綺麗な瞳が迫ってくる。
(ま、まつ毛ながっ…!)
そう思ったと同時に、柔らかいものが唇にぶつかってきた。
(えええ!?)
呆然としてる私をよそに、唇を離した五条くんは、
ちょっとはにかんで、
「へへ、俺、初ちゅーだわ」
と、言ってる。
「な、なななっ…!?今の何!」
「んな顔すんなよ、慰めてやったのに」
「ご、五条くん!」
真っ赤な顔でそう呼び、スタスタ行く彼を追いかけた。

これが、私のファーストキス。
それから、卒業まで何度か、拒まない私をいいことに、五条くんはキスをしてきた。

いつの間にか、五条くんを好きになっていたけれど、五条くんは冗談みたいな態度。
彼氏彼女とか、言えないまま、卒業した。

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