第11章 きっかけ*真田弦一郎(美玖さん、あいりさんリク)
真田「入れ」
我が部屋に通し襖を閉める。
こんなに怒るなど赤也の時でもなかった。
真田「お前…仁王とどういう関係だ」
「何もないです!仁王先輩はただ…」
真田「やすやすと身体を触らせるな!俺がどれ程…」
「真田先輩…?」
手すら握ってやった事がないのに、それを超える事を仁王にされるとは不覚…!
を大切に思うが故に何もしなかった己に腹が立つ。
好きならば触れたいと思うのが当然の事。
だがいざとなると慣れてないからか緊張で手が震えてしまう。
そんな葛藤を毎日続け…実をいえば今日こそ手を握って帰ろうと思っていた。
なのにあの光景。
俺がしたかった事を仁王にやられてしまった。
もう自分を抑えておくことが出来ない。
俺はが好きだ。何人たりとも触れさせはしない。俺以外は…。