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私だってヒーローに

第1章 私は


「お母さん!お父さん!」
「いいから逃げなさい奏!」
「でも…」
「いいから逃げなさい!」
敵に5歳くらいのとき襲われ、今までにないくらい怒られた私は無我夢中で逃げた。お父さんもお母さんも置いて。でも、敵にお父さんとお母さんを殺したと言われて、そこからの記憶がない。気がつけば目の前に、死んだ敵が倒れていた思う。何故かは知らないけどその場にいたヒーローの“イレイザーヘッド”に保護され、それは今も続いている

「じゃあ俺は先に行くが、初日から遅刻するなよ」
「…わかってる」
私はイレイザーヘッドの話によるとあの時、いきなり歌いだしたかと思うと敵の四肢がもげて死んだそうだ。でも可笑しかった。私の個性は“具現化”、脳内に思いついたものを具現化する個性であり決して歌で人を殺めたりする能力はない。
「ふぅ…そろそろ学校行くか」
上着の裾を通し、鞄を持つと鍵を締めて学校へ行く。私は雄英学校ヒーロー科一年。と言うなの特別入学だ。曰くあの後もたまに人格が変わったように歌いだし人を殺めたり逆もしたりしているそうだ。だけど話を聞く限り全く記憶にない。そのため常時監視体制して雄英特別入学だ
電車を乗り継いだりして学校につく。新入生やらそいつらを見に来た高学年らしい人物達がいる。特に気にせず人混みが少ないところを選び進んで行く。そのまま自分のクラスの一年A組を見つけ入る。そこは本当にエリートばかりは来るのかと思うような空間だった。まあヒーロー科だしな。と納得はするが一つ変わった存在がいた。不良。口が悪い見た目を気にしていないのか着崩している(それは自分もだからとやかくは言わないが)まあヒーロー科だしなでも納得できないような言動をしていた。
席はそいつの後ろらしい。後ろに座るとそいつが振り向いてきたかと思うと固まった
「…何。用ないなら見ないでくれない?」
「あ、いや何でもねえ」
と先程までの言動と全く違うように大人しく前を向いた。私からすればどうでもいいため鞄に入れてきた本を取り出し読み始める。早く来すぎたのかそれから全員が揃うまで時間があった
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