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キリトの本当の妹

第4章 アルヴヘイム・オンライン


夕飯を食べ終わり、私はお兄ちゃんと二人、ベッドで並んで座っている。アミュスフィアをセットすると、隣から声がかかる
「じゃあまた後で合流しよう」
「うん、また後で」
そう言うと二人同時にリンクスタートと叫んだ
目を開くとそこはキャラ作成
種族はスプリガン、キャラネームはカナ
設定し終えた後、綺麗な場所に飛ばされる。アバターは黒髪ロングで和風美人な雰囲気だ
暫くキョロキョロとあたりを見ていると、目の前に2つの影が降りてくる
サラマンダーとシルフの男二人組
「おおっと、初心者ニュービー発見。ラッキー」
サラマンダーが剣を構え、シルフは1歩下がる
「…戦う気?」
と言って剣を構える。強気に言ったものの、非常にまずい。剣の質の差は一目瞭然。当たれば一発で撃沈だろう。魔法は使えそうなものはないし何より唱えてる時間もマナもない。そして私が設定したデータのままなら、ここに再度復活し無限ループする可能性がある。となれば選択肢は一つ。一撃も喰らわず二人を倒すこと
剣を再び強く構え、地面を蹴ろうとした時に目の前に降りてくる2つの影。金髪のシルフと黒髪のスプリガンだ
「…貴方達は…一体…」
「二人がかりで女の子を狩るのはかっこよくないぜ」
「それもニュービー狩りなんて最低」
シルフは日本刀を、スプリガンは太めの剣を鞘から引き抜き構える。私は状況理解が追いつかずポカンとし剣を下ろす。そして後ろに再び、今度はウンディーネの影が。ウンディーネの方を困り顔で見やると、安心してとでも言う風に微笑んで来る
結論からいうと、そのスプリガンとシルフの二人組はえげつないくらい強かった。どれくらいかというと、あんなにいい装備を持った敵達に一発も当てさせないくらい
「ありがとうございました。私はカナ」
「ああ、私はリーファよ」
と、金髪のシルフ
「私はアスナ。ね、この二人は強いでしょう?」
と水色髪ウンディーネ
「俺はキリト」
「…キリト?」
「あ、ああ。そうだけど」
「…お兄ちゃん…」
そう呟くと3人全員驚いた。私はずっと前から驚いている。
「凄い偶然ね。まさか最初の場所が私達がいたところなんて」
「私も。というかまさか最初から狩られそうになるとは…」
「とりあえず、剣が初期ならNPC相手にユルド稼ぎにいかない?大丈夫、私達が守るから」
「うん!」
と頷いた
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