第3章 ブドウ狩り【シャチ&ペンギン】
「なにこれ真夏日…」
ぐったりしたは、汗で張り付いたTシャツをパタパタして扇いだり、手で扇ぐが暑い
シャツの隙間から覗いた腹やすらりとのびた手足、髪のはりついたうなじに、彼らは夢中な訳だが
「シャチ~、なんかない?
このままじゃ溶ける…」
シャチ
「ぐぬぅ…」
ペンギン
「フルーツ狩りでも行くか?涼しくなるかもしれないぞ。氷で冷やしたフルーツは特にな」
シャチ
「氷」
「氷」
ペンギン
「氷」
…………
三人黙って準備を始める
それは全員氷につられたためだった
バス一本
電車乗り継ぎ二本
そして歩いて着くのは山のフルーツ狩り
お金を払って入ればあとはどれだけ食べても大丈夫な優しい農園
いちご
さくらんぼ
ブドウ
なし
リンゴ
他にも沢山ある