第16章 黎明【キッド】
キッド
「お前、どこの人間だ
何故スラムで倒れてやがった」
「…言えない…」
キッド
「貴族か?それとも王家かなんかか?」
ふるふると首は横に振られるばかりでキッドはしびれを切らす
キッド
「いわねぇとわかんねぇだろ!!」
「っ…内緒に…して、くれる?」
キッド
「それでわかるならな
下手に知らねぇやつも置いときたくねぇし」
はキッドに近づくと、耳元で言った
「天竜人なの…逃げてきたけど…」
キッド
「っな…」
それはそれは驚いていた
勿論存在自体にもだが、それ以前に何故そんなのがスラムなんかに居るのかだ
「抜け出したの…嫌で」