第14章 命【ローver.】
「…………どうしよう…」
最近ローは考えていた
の挙動がおかしいと
いつも共に寝ていたのにそれも断り、最近はペンギンペンギン
ここのところペンギンにばかりくっついていると
腹立たしい
実に、腹立たしい
想いが通ったのは自分達のはずだとローはイライラしていた
そんなある日の夜、が部屋に。
ローは、気付いた
妊娠していると
医者の目はごまかせないし、ここ最近の食事と挙動を合わせれば確実だった
「あのっ、ね…“できた”の…」
ロー
「ペンギンとか?それはよかったな、あいつも出産のやり方はわからんでもあるまい
はっきり言わないならそれを俺に伝えに来るな
さっさと失せろ」
ローは酷く腹をたてた
それは、別れも告げる前から他人のこの話を聞かされるのだ
気付かず砂糖を入れすぎた珈琲に親指を突っ込みながら飲む斬新な飲み方をし、むせながら彼は心を落ち着かせた