第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「っ裕太さん……」
「っそれ……ゆりがアイツを選んだってことか?
俺らよりも、その組織の奴らを……っアイツらは犯罪組織の連中だぞ!?
ゆりだって北京で襲われてんだ!!
そんな奴らに着いてくなんてッ!!」
「っ着いていきたくなくても着いていかないといけない、
それくらいゆりちゃんは追い詰められていたかもしれないんです。
ゆりちゃんが苦しんでたこと、
皆さんより近くにいた俺にはわかります……
ゆりちゃんも前に、その感情を打ち明けてくれたから……」
「っ……」
「ゆりちゃんは、
東郷や組織のことについては一切口を割りませんでした。
相談できるなら、とっくに俺とかに話してくれるはずです。
なのに、それができない状態だった……」
「っ……」
「裕太……もう少し落ち着きなさい。」
「っ……ごめん、」
有希子は裕太の肩に手を置いた。
そして裕太は涼介から手を離した……。
「っ涼介……その話、もう少し聞かせてくれないか……
俺たちは、あまり知らないから……」
「はい……藤ヶ谷さん、あと検査はどれくらいで終わるんですか?」
「数時間って、櫻井さんは言ってた……
あれから1時間は過ぎたからまだ2、3時間はかかると思う……」
「わかりました。それなら、検査が終わるまで十分に話せますね……
事件が起きるまでの経緯を俺の話せる範囲で話させて頂きます。
皆さん、まずは座って落ち着かせてください。」
「「っ……」」
涼介の言葉通り待合室にいる全員はソファーや椅子に座った。
そして涼介は一週間前に太輔に話した内容に更なる詳細を加え
その場にいる全員に説明していった。
「っ……そんなことが、あったのか……
ゆりが、そこまで思い詰めていたなんて……」
裕太はゆりが自分の妹や義兄に
そのような感情を持っていたことに驚きを隠せなかった。
そして自分もよくゆりを妹に重ね話していた事を思い出した……。
「もしかしたら俺たちは、
東郷の手のひらで踊らされているのかもしれません……」
「っ……山田くん、なんでそんなこと……」
(この中で最近のゆりを一番知ってのは山田くん……
だから冷静にそんなこと言えるのか……?)
太輔は終始冷静な涼介を見てそう感じた。