第15章 ☆Story33☆ 決着
『来夢は来夢の練習や遊び相手になりたい!
いつも年上に囲まれるのは窮屈でしょ?
それにもっと自立しなきゃ駄目だもんね!』
「う……来夢のコピーなのに偉そう!!
っでも……同じ歳の子がいるのといないじゃ全然違うから、
まあいいよ!一緒にいてやっても!」
『……イヒヒ!』
「ニシシ!」
お互い笑い合う来夢コンビ。
そして千鶴の方もお互いいいコンビになりそうだった。
『私はさっき貴女にお笑いを教わるって約束したばっかりだもの。
すぐに約束を破るわけにはいかない……。
今の私の記憶がなくなっても、教えてくれる?』
「当然でしょ?ライブでは、私とコントしましょ!
貴女ならいい相方になるわ!」
『……そうね。』
「今の間、気になるのだけど……」
『本業を忘れない程度にお願いね。』←
愛美コンビはお互いに手を取り合っていた。
『私は、貴女から温かい気持ちをもらった……
そして心の底から楽しむっていう心も教えてもらった。
私はその気持ちを大事にしたい……だから、
どんな形であっても愛美の側にいたい(微笑)』
「私も、同じ気持ちだよ!
どんな形でも貴女がそう思ってくれるなら嬉しいよ(微笑)
……待ってるね?」
『うん!待ってて!』
「っみんな、良かったね(微笑)
櫻井さん、ありがとうございます。
ゆりちゃん達の願いを叶えてくれて……」
「いえ……僕としても、
正直なところ彼女達をスクラップにするというのは心が痛みます。
皆さんがこのように決断してくださり嬉しく思っていますよ(微笑)」
「本当に、ありがとうございます(微笑)」
涼介は翔に頭を下げお礼を言った。
顔をあげるとゆりたちもお礼を言うよう促した。
「ほら、みんなもちゃんと櫻井さんにお礼言って?」
「『ありがとうございます!!』」
「……(微笑)」
12人も翔に頭を下げながらお礼を言う翔は微笑みながらみんなを見た。
改造案を受け入れた6人は一時的に回収されることになった。
そして一時的に別れる12人、ゆり達はどのような形で
再会できるのかを楽しみにもう一人の自分を見届けるのだった。