第14章 ☆Story32☆ 逃げられない
「ほらさっさとイケよ。」
「ッアア…!!///」
東郷の巧みな手業で絶頂を迎えたゆりは
体に力が入らず思わず東郷の胸元に倒れ込んだ。
「っはぁ…はぁ…はぁ……///」
「すっかり淫乱だな……あの男が、
こんなお前を見たらどう思うだろうな……」
「っ!?///」
(っ憲吾……)
東郷の元にやって来てから
身体を犯されながらも快楽を求めるようになる身体。
ゆりは憲吾への罪悪感を抱えながらも
身体を許していることを恥じ思わず涙が溢れてきた。
「……安心しろ。
オレはそんなお前も受け入れてやるよ。」
「っ憲吾…憲吾…憲吾……!
ごめん‥ぃ…ごめんなさい……ごめんなさい……!」
(こんなに汚れた私が憲吾の彼女である資格なんてないよ……!
もう私は、憲吾の元に戻れない……こんな汚い私なんて……!)
そのまま泣き崩れるゆり。
東郷は黙ってシャワーでゆりの体の泡を流していった。
「……もうオレの女になる気になったか?
思った以上に脆いなおま「っ私は貴方のものにはならない……!」
……。」
「っ私が好きなのは憲吾だけだから……っでも!憲吾はきっと……
こんな汚れた私なんて要らない……きっとそう思う……」
(きっとこんな私を見たら、幻滅する……いくら優しい憲吾でも、
こんな私なんて……)
溢れてくる涙が止まることはなく
ゆりはただその場で泣き続けた。
「お前は、それほどにその男を愛しているのか……」
_コクッ「っ……憲吾に嫌われても、きっと私は憲吾を想い続ける……
だから私は、誰のものにもならない……!」
東郷の言葉に深く頷きゆりは憲吾だけを想い続けることを告げた。
「っ貴方がどんなに私を犯しても、私の心だけは絶対……」
ゆりは涙を拭いながら東郷を強い眼差しで見上げた。
思わず息を呑む東郷だったがそのまま頬をなぞりながら顎を上げた。
「っ……」
「そこまでしてでもその男を想い続けるか……」
「っ……えぇ……」
「……なら、オレが遠慮する必要性はもうないってことだな。」
「っ……!」
「お前はどんなに犯されてもその男を想い続けるのだろ?
なら、オレが何しても文句は言えねぇよな……」
「っ……_グイッ!‥っ!?」