第11章 ☆Story29☆ 夢に向かって
百合&太輔、絶賛モニタリング中…。
【もしもし?どうした?】
【憲吾……?具合のほうはどう?】
【あぁ、大分良くなった。
だから明日には退院できるらしい。】
【っ良かったぁ……でも、完全には治ってないんだよね……?】
【っまぁ……確かに、傷が完全に治るまでは練習するなって言われた。】
『スポーツやってると怪我は大変だって言うしねぇ……
憲吾くんってボクシングすごい強いんでしょ?
太輔も暇があったら見てきたら?試合笑』
「っ……時間が、あればな……」
(てかわざわざ行くのも気が引けるし
見つかった時気まずさありそうでやだな……)←
こうしてゆりと憲吾は事件ことを話しながら
次は仮面ティーチャーの話題になった。
【実は、その仮面ティーチャーって、
私の学校にいる人みたいなんだよね……】
【っ!?
そんな、身近にいる人物なのか……?】
【みたい。でも誰かっていうのは、教えてくれなかったんだけどね……
誰かわかれば、ちゃんとお礼言えるのに……】
【俺たちは確かに仮面ティーチャーに救われた。
この事実は変わらない……俺も正直、話せる状態ならちゃんと礼を言いたかった……】
【ホント、そうだよね……】
『ゆりも凄い気にしてるけど、
仮面ティーチャーって誰なんだろうね……』
「話の通り、学校の関係者みたいだけど……」
『ぶっちゃけ、ゆりの担任の荒木先生とかだったり?笑
私の感がビビッときたような……というか、櫻井先生が初めて登場した時と
似たようなものを初めて会った時感じたんだよね……』
「……珍しい先生だからじゃなくてか?」
『まああの先生、色物といえば色物だよね。』←
「言い方(苦笑)
まあぶっちゃけ、お前の能力使えば荒木先生の本質も見えそうだけど……」
『物語的にそんなチートはダメだね。』←
「だな……汗」
(でも本当に、あの先生は不思議だったな……)
ゆりと憲吾は引き続き仮面ティーチャーの話を続ける。
【どこかで、会ってるような気がして……】
【……不思議なものだな。
仮面で顔が見えないはずなのに、会ったことあるかもしれないだなんて……】
『お、これは……ゆりも感づいちゃってる感じ?笑』
「フラグ、到来か?」←