第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
高校生2人が頭をはてなマークにしてる中樹は話を続けた。
『この御河童舎なんだけどね、いわゆる出禁扱いを受けてる会社なんだ。
だから出版社のリストにも載りにくい、さすがのオレらもここまで
底辺中の底辺を把握するなんて正直厳しいくらいにはね……』
「っ……なぜ東郷はここまでの底辺を選んだ?
まさか俺たちが根回しする事を踏んで行動していたということか?」
『それは正直わからない、けど……響さんのオレに対する
信用度が薄れているのは間違いないと思う。
あの人のこと、簡単に出し抜けない事はさすがのオレも知ってるし……
それに、』
「それに?」
「『っ……』」
樹は少し眉間に眉を寄せながら口を開いた。
『この御河童舎は、昔ゆりちゃんのお母さんである玉森百合と
当時熱愛疑惑があった藤城柊の記事を出した出版社だったんだ。』
「『っ!?』」
『御河童舎は、当時の記事を出したことで双方の事務所から重い処罰を下された。
それ以来奴らが表舞台に出てくる事は無くなった……
響さんが御河童舎に目を向けた理由、
それは唯一因縁と繋がりがあった会社だったから選んだ可能性が高い。』
「っ……東郷は、あえて御河童舎を選んだ……けど、
なぜそこまでする必要がある……」
北斗は樹の話を聞いてもイマイチ響の意図がわからなかった。
『響さんは無意味に選んだりはしない、それを選ぶのには全部意味がある。
響さんはそういう人だ。
今回の御河童舎だってただ目立ちにくいっていう単純な理由じゃない。
これに気づく人は、当時の人でも気づきにくいことだと思うけど
響さんはあえて因縁があるであろう御河童舎を
取引相手に選んだってところかな……
まああの人からしたらちょっとした余興だよ。
気づいたら凄いねー程度の。』
「っ……ゆりちゃんの両親の記事まで書いたのは御河童舎による独断、
っていうわけでもないのか……?」
『まあ響さんだってゆりちゃん周りは一通り把握してるし
ゆりちゃんが男遊びしてるのは親譲りって事を強調したいんじゃない?
あの人の目的は、ゆりちゃんを
芸能界から引き摺り堕として自分のモノにする事だと思うから……
ゆりちゃんを孤立させる為に、徹底的にやるって感じだと思う……』