第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「っはい!
それじゃ裕太さん、俺たちも事務所に行きましょう。
ゆりちゃん、立てるかい?」
「っ大丈夫です……」
ゆりは裕太に支えてもらいながらその場から立ち上がった。
「俺も詳しいことはまだわからない。
ただ、今までみたいにネット上での話題になった藤ヶ谷くんとの噂や
財前寺くんと取られた週刊誌とは比べ物にならないほど今回の影響力はある。
きっとゆりちゃんからしたらショックなことしか書いていないと思う。
それでも、ついて来てくれる?」
「っ……はい、自分でも確かめないといけないですから……」
(私が、誹謗中傷されるのはまだいい……けど、その本のせいで
憲吾やパパたちにまでその矛先が向いたら……)
ゆりはただひたすらに自分の周りの人たちが傷つかないかが気掛かりだった。
「よし、それじゃいこっか……」
涼介はゆりと裕太を連れ事務所に向かった。
そしてそれを見ていた千鶴と大毅は……
「っ……ゆり、大丈夫かしら……」
「俺もさっき山田さんから聞いた時は度肝を抜いたわ……
ゆりちゃんも、今凄い辛いと思う……千鶴、」
「はい……」
「千鶴、お前もよくわかっていることだと思うけど……
ゆりちゃんのこと、少しでもええから支えてあげるんやで?」
「当然です、重岡さん……今更何を言うんですか。
私は、私たちDolceは何が何でもゆりの味方です。
一人はみんなの為、みんなは一人の為……
他のメンバーも、同じ気持ちのはずです。」
「……せやな(微笑)
お前からそれ聞けて、安心したわ……」
「……重岡さん、帰りに本屋寄れませんか?
私も、直接この目で確かめたいんです。」
「っそれは、構わんが……全部の本屋にあるとは限らん。
ちょっと今SNSでググってみるわ……」
「……。」
大毅はスマホを取り出すとSNSで調べてみることにした。
検索は『藤ヶ谷ゆり』と入力すればすぐ出てきてトレンドにまで入っていた。
「……っこれや!
っそれにしても……なんて酷いこと書いてるんや……」
「……。」
(一体、何が……)
大毅はSNSに投稿されている数々のコメントを見て眉間に眉を寄せた。
千鶴も大毅のスマホを覗き込み確認してみた。