第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
『っ叶輔……』
「……。」
『最初、僕も言ったでしょ……?
ゆりちゃんが飛び出して行った時のこと……だから、怖いんだ……!
また僕のせいで……今度は組織の奴らに捕まっちゃうんじゃないかって!』
涙を溢れ出させながら叫ぶ叶輔、そんな息子の姿に胸を痛める2人であったが
太輔は叶輔を抱き上げそのまま抱きしめた。
_ぎゅっ…
『っ……!』
「お前は、よくやってくれてるよ……ゆりだって、
何度もお前に救われているはずだ……今回はたまたまそうなってしまっただけだ。
今頃ゆり、お前のこと必死で探しているんじゃないか?
もしかしたら、ゆりだって自分のせいで
お前が居なくなってしまったって思っているかもしれないぞ?」
『っ……』
『叶輔……今日のは、ただの兄妹喧嘩よ。
貴方達ならすぐ仲直りできるでしょ?
今日ゆりがドルチェのみんなと仲直りできてるなら尚更じゃないっ
……もう少し、ここで休んだらゆりのところに帰ってあげなさい。
叶輔だって、ゆりを支えるために今の姿になってるんでしょ?』
『っ父さん……母さん……僕……』
_トントントン…
『っ!』
太輔は叶輔の背中をトントンと叩いた。百合も太輔の上によじ登ると
叶輔の頭を撫でてやった。
『お兄ちゃんとして、叶輔は十分頑張ってるよ(微笑)』
「また愚痴を言いたくなったり、
ゆりに不満ができたらいつでも来い。
俺らが話聞いてやるから……」
『っ……あり、がとぉ……うぅ、ぅぅう…!』
「『……微笑』」
叶輔はしばらく太輔の腕の中で泣き続けた。
そして泣き終わると太輔から離れた。
「叶輔、もう大丈夫なのか?」
『うん、僕もいっぱい泣いたから……そろそろ、
ゆりちゃんとキラちゃんのところに帰らなきゃ……(微笑)』
「そっか……そうだな……」
『ゆりと一緒に過ごす時間、大切にするのよ?
私は、あと1ヶ月あるくらいだから……』
『ぇ……母さん、もう父さんと……?』
「っ……」
『うん……』
百合があと1ヶ月程度で空の街へ帰ってしまうと言う話、
太輔はわかっていながらも表情を曇らせた……。