第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「っすみません!
お仕事中だったのに……」
どうやら宙はモデルの仕事中だったようでゆりは思わず頭を下げながら謝った。
『全然ゆりちゃんが謝ることじゃないよ笑
オレが出たかったから出ただけだし
ゆりちゃんと時間共有できるの嬉しいしっ』
「っ……お仕事中、すみませんでした。
頑張ってくださいね……」
『うん!頑張る♪
それじゃあね!』
こうしてゆりと宙は電話を切り
ゆりはスマホを持ってリビングに戻っていった。
リビングにはキラとユウもおりキラが映すモニターをユウと一緒に見ていた。
「2人とも、何見てるの?」
『あ、ゆりちゃんっ
明日の打ち合わせどんなのか見せてもらってたの!
国立競技場って、あの国立!?』
「うん、そうだよ。」
『凄いステージだよねほんと……ゆりちゃん、それまで大丈夫そう?』
ユウは心配そうにゆりを見上げた。
「……頑張る、しかないよ。
もう一度リセットしなきゃ……初日までには、憲吾のことも忘れなきゃ……」
『……そんな簡単に、忘れられるものなの?
ライブまで1ヶ月弱、こんな短期間で忘れるなんて無理よ……。』
「無理でも、忘れるまで心の奥底に閉じ込めておくしかないの……」
『『っ……』』
「……セトリ、明日決める予定だけどMissYouは抜くつもり。」
『『っ!?』』
ゆりの言葉に驚きを隠せないキラとユウ、
ゆりは特に表情を変えることなく続けた。
「っそんな驚く……?苦笑
だってこの曲は憲吾に向けてアレンジした曲……他の誰へでもない……私は
_一生歌うつもりはないから。」
『っゆりちゃん……』
『っ……本気で、憲吾を忘れるつもり?』
「うん」
『『っ……』』
ゆりの決意に何も言い返すことができないキラとユウ、
キラは明日のメンバー同士による打ち合わせが
どのようなことになってしまうのかという不安にも駆られた。
『っ︎……』
(ゆりとメンバー……何もかも無事でなんて……甘すぎるかしら……)
不安に駆られるキラ、だが今ゆりの決意に水を差すわけにもいかないので
ユウと二人で受け入れることにした……。