第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
いくらか落ち着いたゆり、ゆりは千鶴や愛美、
他のメンバーたちもいる寮へ帰ることにした。
「先生……今日は本当にありがとうございました。
明日は午後から早退しちゃいますけど、また明日……」
「あぁ、また明日な……アイツには、明日の朝にでも言うのか?」
「っまぁ、そのつもりです……答えは早いほうがいいですし……
宙さんにも、確認とってみます。ジュリさんのこと……」
「わかった、また何かあったら来いよ?」
「はい、」
剛太に別れを告げ、ゆりは少し重い足取り寮に歩みを進めた。
「……。」
(今回の情報で、どこまで捜査が進むんだろ……それにしても、
やっぱり寮に帰るのは億劫……一昨日は千鶴とまなでよかったけど、
来海と鉢合わせたらどんな顔して会えば……)
一人で色々と考え込んでるうちに寮の前まで辿り着いたゆり、
深呼吸をすると寮の中へ入っていった。
そしてゆりの願いが通じたのか
部屋に着くまでメンバーと鉢合わせることはなかった。
ゆりはジュリのことについて宙に聞くべくLINE電話をかけてみた。
「っ……宙さん……『もしもしゆりちゃん?』っ宙さん……!
あの、今時間大丈夫ですか……?」
『うん、大丈夫だよ?
どうしたの?』
宙は優しく言葉を投げかけた。
「あの……ジュリさんって人、宙さんは知っていますか?
響さんの、側近というか部下の……」
『もちろん知ってるよ。
それにオレがゆりちゃんの事務所に乗り込んだ時のあれ、
樹さんの指示だからね?(苦笑)』
「……え!?」
ゆりはしばらくの間を空けてから驚きの声を上げた。
『ゆりちゃんあの時も、だいぶ追い詰められてたでしょ?
樹さんも一応ゆりちゃんの監視係だし事務所来る前の様子も何となくは把握してる。
そんな中、察したんじゃないかな?
オレが手出しする必要があるってね……』
「っ……ジュリさんは、本当に私のことを心配してくれてたんですか?」
『さぁ……あの人も読めないし何とも……けど、オレと同じで
兄貴の完全な味方ではないってことは確かだよ。
まあなんせあの人は……』
「っ……あの、人は……?」
「……」