第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「当たり前だッ!!」_ギュッ!
「っ……!」
強くゆりを抱きしめる剛太、
ゆりは溜めていた涙を一気に溢れさせた。
「俺は絶対、ゆりを守るって決めたんだ……
ゆりの持ってる苦しみや悲しみ、俺にも分けてくれ……少しでも、
ゆりが楽になるなら……」
「っ先生……なんでそこまで想ってくれるんですか……?なんで、
自分の生徒にここまで真っ直ぐにぶつけることができるんですか……?」
「櫻井さんが、前こう言ったんだ……俺にとって生徒は恋人みたいなものだって……」
「っ……?」
ゆりは少し不思議そうにしながら剛太に目を向けた。
「俺にとって、生徒が何より大切で……宝物だ。
自分がどうなっても生徒たちを守る、死んででも……
生徒たちを守りたいって思ってる。」
「っ先生……」
「俺、生徒はみんな平等に見てるつもりだった……でもさっきは、
千鶴や愛美を突き放すような真似しちまった……
ゆりの、気持ち考えたらそうしないとってしか思えなかった……」_ギュッ…
「っ……」
剛太はまたゆりを抱きしめた。
「これもさ、櫻井さんに前言われたんだけど俺は……
生徒を平等に愛してて、それ以上にお前のことが大切なんじゃないかって……」
「っ!」
「ゆりが他の誰より危険な目に遭ってるとかそんなの関係なく、
_俺はゆりのことが大切だ。
だから少しでもゆりには笑顔で居てもらいたい、
心の底から、笑っててほしい。」
「っ先生……ありがとう、ございます……」_ギュッ…
「っゆり……」
ゆりは剛太の背中に腕を回しそっと抱きしめた。
「私……先生が側に居てくれてるから頑張れる……もう少し、頑張ってみます……。」
「あぁ……俺らもできるだけ早く解決してみせる……けど、
ツアーが始まるまでに全部解決できるかは保証できない……それでも、
_俺たちを信じてくれるか……?」
「っ……はいっ!」
ゆりは「はい」と答えるとそのまま剛太の胸に顔を埋めた。
最初出会った時から感じていた父と似た温もり、
その温もりはゆりを安心させた。
2人はしばらく抱き合っていたがそんな様子をまたあの人物が見ていた……。