第1章 1
「スティンガーだよ。
よろしく」
「…まさか
その年頃でコードネームを持ってるとは驚きましたね。
よろしくお願いしますね、スティンガー」
「よろしくなスティンガー」
「よろしく」
見定めるかのように見てくる
はっきり言って不愉快
コードネーム貰えてる時点で使える奴だと
わかってるはずなのにムカつく
「言っておくけど年齢は負けてるけど
組織歴はこっちの方が長いからね」
つまり先輩はこっちだということを言っている
「そうですか
頼りにしていいのですね?」
褐色金髪のバーボンが貼り付けた笑顔で聞いてくる
なんだろう?
この笑顔、無性にムカつく