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異世界人の冒険

第65章 ナイトメアルフィ


「“麦わら”ァ、てめェよくもおれのスリラーバークを、ハァ、ハァ、こうもめちゃくちゃにしてくれやがったな……!!!」

「ハァ、お前がおれ達の航海を邪魔するからだろ!!!日が差す前に早く影を返せ!!!」

「航海を続けてもてめェらの力量じゃ死ぬだけだ…“新世界”には遠く及ばねェ…!!!なかなか筋のいい部下も揃ってる様だが、全て失う!!!ハァ…なぜだかわかるか!!?」

新世界……コビーとヘルメッポが言ってたこの海を超えた先にある最後の半周の海のこと。死ぬかどうかなんて分からないじゃないか。でも、そんなこと言うってことは…モリアも行ったことあるってことだよね。あなたの仲間は全員失ったってことなのかな。

「おれは体験から答えを出した。大きく名を馳せた有能な部下達を、なぜおれは失ったのか………!!!仲間なんざ生きてるから失うんだ!!!全員が始めから死んでいるゾンビならば、何も失う物はねェ!!!ゾンビなら不死身で!!浄化しても代えのきく無限の兵士!!!おれはこの死者の軍団で再び海賊王の座を狙う!!てめェらは影でおれの部下になる事を幸せに思え!!!」

モリアの足元から線状の細長い影が島中に散らばるのが見える。一つの影を辿ってみると、その影はゾンビにくっついた。そして暫くして…ゾンビが力なく倒れた。あの感じは影が抜かれたんだろう。その抜かれた影は、モリアの元へ線を通して運ばれていく。

「……………!!影だわ、まさか!!島中の影を集めて、自分の体に取り込んでる!!!」

これ、さっき船長さんが言ってたルフィの体に影を入れてパワーアップしたやつと同じことをしようとしてるんじゃないだろうか。ナミの言うとおり、島中の影を集めているんだとしたら、どのからいの影の数になるんだろう。

「麦わらァ……!!!おめェが取り込んだ影は……100体ってとこか……!?ならばおれは200……300…600…700…キシ、キシシシシ…!!!1000体だ……!!!!」
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