第72章 生き残れ
「あ、今のはわいが自発的に教えたんだぜ。てめェの質問には答えねェ。」
「……そうか。」
「始めるぞ、『PX-1』!!」
なんだか無理矢理感あるけど…あいつの顔がしまった、みたいな顔しないから口を滑らせて名乗ったわけじゃないのかもと思ってしまう……だなんて考えてる場合じゃない。4の次は1…??戦桃丸の号令でいきなりビームを撃ってきて、私達は避ける。
「………!!あいつも掌にビームだ、肉球じゃねェ……!!……!!考えたくねェが、3人目ってわけだ!!…どうなってんだ!?」
「……今はその謎より身の安全だ。もう一戦やりゃ、必ず重傷者が出るぞ!!『大将』に遭う前に…!!!」
七武海と戦う体力も気力も残ってないっていうのに…このままコイツらと戦ってたら、絶対に大将がやってくる。大将がきたら、重傷者…最悪考えたくないけど死亡者も出てくるかもしれない。最悪な状況にならないために、できるなら逃げたい。そういえ思いでルフィを見る。
「ああ……ハァ…ハァ、ここは逃げよう!!!一緒じゃダメだ!!バラバラに逃げるぞ!!」
「「逃げるの賛成!!!」」
「おれ達は3人別れよう!!」
「よし!!……お前大丈夫か?」
「うるせェっ!!」
3強は別れるらしい。その方が無難だろうな…別れてからもきっと敵は現れるだろうから、戦力をバランスよくした方がいい。ルフィにはチョッパーとロビンが、サンジにはナミとフランキーが、ゾロには…
「ゾロ君はおれを全力で守り抜きなざいね!?ね!?頼むよ!!!」
「ウッ!!…ちょっと待て!!ウソップ、おれはもう相当…」
「ご安心を!!私がカバーします!!」
「…そうか、悪ィ!!」
ウソップ、ブルック、そして私。ほぼ重傷であるゾロを私とブルックで守り、ウソップは援護に徹してもらう。それで何とか逃げ切れるだろうか…
「みんな!!3日後にサニー号で!!」
「「「「おう!!!」」」」
「“必殺”“超煙星”っ!!!今の内だァ!!!」
「ヨホホ、頼りになりますね!!」
煙星を使って煙幕を発生させた。敵にとっては目くらましにもならないかもしれないけど、少しの間でも効果があるならいいよね。てか、ウソップ自分で走れんじゃん、ゾロにおぶられてるよりも早いし…