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小桜

第1章 記憶**


さわ・・・・・・・

さわ・・・・・・・

桜が何かを言っているように風に吹かれて音をたてる。

「…彼は」

「彼は何処に行ったんだっけ?」

少女は桜の木の下で1人、そうつぶやいた。

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