【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第20章 再開…しかしそれは
まだ、シャボンディにいた私は、電話をかけた。
プルプルプル ガチャ
[こちら…革命軍。通報ですか?情報ですか?]
私がかけたのは、裏で出回っている革命軍の番号。
『革命軍の総監…ドラゴンさんにつないで欲しいんです。』
[誰だ、君は…ドラゴンさんにはそう簡単には繋げない。]
『大海の天使がある男の子について聞きたがっている。と言って貰えばいいです。それで繋がらなかったのなら諦めます。』
[…いいだろう。少し待て。]
受話器を置く音が聞こえて、数分後…
[もしもし、君はあの時の少女か。]
『お久しぶりです、かれこれ7年ぶりになりますね。ドラゴンさん。』
[そうか…そんなに経つのか。それで危険を冒してまで、わたしに連絡した意図を聴こう…]
『あれ、伝言で聞きませんでしたか?サボくん…について。どうしてますか?彼は。』
[あぁ…今ではいい参謀になってくれている。ただ…]
『ただ? 何かあったんですか?』
[…記憶を…どうやら無くしているようだ。]
『……そうですか。あれだけの爆発にあったんです。無理もないと思います。健康で過ごせてるのならいいんです。』
[そんなに大事か…サボは。]
『えェ…大事な家族ですから。』
[そうか…シャボンディ諸島近くのナスナール島に行ってみるといい、]
『え?』
[ではな…]ガチャン
ドラゴンさんはルフィやおじいちゃんとは似ても似付かないくらい性格が違うようで…とっても威厳があり真面目な性格のようだ。用のあることだけ伝えて、その後はすぐ切ってしまうとか…仕事ができない彼らにはとても考えられないだろう。
『にしても…ナスナールって何?』
ドラゴンさんが今、関係ないことを言うとは思えない…とりあえず向かうか。お馴染みとなった小舟にのり、また波を操り目的地へ向かった。シャボンディからはそんなに離れていなかったのか、すぐについてしまってので、貴重品を持ち上陸した。
『まさかのこんなに近くにあるなんて思ってなかったから、原料というか水力使いすぎちゃった。』
宿へ歩き出した時だった。少し島の様子を見ようとかかとを翻した時だった。
「おい、コアラ…そんなに急いでどこ行くんだよ。」
「もう、サボくんはもっと急いでよ!!」
2人の男女が歩いていく姿を見た。その片方の人にはもう小さい時の面影はなく…立派な男性に成長していた。