【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第17章 海軍の侵入者
私はモビーから出て、向かったのは海軍本部のあるマリンフォード
『まぁ、早く着いてもいいことないしね。』
と思い立ったわたしは近くの島にとりあえず上陸した。
そこには、多くの海兵がいた。おそらく私が生きていると分かったので探し回っているんだろう。
『一応、警戒しておこう。蜃気楼』
霧を近くに散布して、光の屈折を促して姿を隠した。もちろん、感覚は残るので当たらないようにするのがコツだ。
「おい、いたか!」「C班は確認できませんでした!」
「A班も同じく!!」「B班、異常なし!」
やはり、思っていたとおり上陸中の海兵は私を探し回っているようだ。
「中佐! 新しい情報が共有されました!
背格好は黒髪のショート!!身長が160程度。容姿は相変わらず綺麗とのことです!!! それと…」
「なんだッ!」
「は、はい!! 白ひげ海賊団に接触があってそうで…もしかしたら入団をした可能性があるとのことです!!」
おぉ…さすが。情報が回るのは早いなぁ。
「中佐!!! 食い逃げが出たと島民から通報がッ!!」
「そんなのは島の奴らで対処しろ!!」
「そ、それが、その犯人が! 手配書でみた火拳によく似ているとの情報が!!!」
「なにッ!?! すぐに向かうぞ!!」
「中佐ー!!」
「今度なんだッ!!」
「先ほどの食い逃げ犯の確認が取れました!!今、新人ルーキー 火拳で間違いありません!!!」
海軍は急に騒がしくなり、何処か一点に向かって走っていった。私から完全に意識が削がれたことを確認したので、そのまま街で宿屋に入った。
「おや、姉ちゃん…どこかでみた顔だな?」
『ん?そうですか? あ、もしかして口説き文句とか?クス』
「いやいやいや、そういうんじゃねェんだ!!」
『一泊お願いします。』
「あいよ! そういえば、明日七武海が召集するらしいからこの近辺にいるかもしれねぇからな!姉ちゃんみたいな可愛い子は気をつけなよッ!」
『ありがとう!』
宿の鍵を貰うと、まっすぐ部屋へ向かった。外が騒がしいのはもしかしたら先ほどのルーキーが暴れているのかもしれない。
『クス…海軍も手を焼くルーキー…ね。それよりも明日は七武海が集まるのか…その場で…』
きっと、明日の七武海では私のことも議題に上がるだろう。
その頃を狙おう…きっとあいつらも招集されるはずだから。