第10章 海常高校戦:延長戦④
笠松「・・・ごめん。俺が情けなかったな・・・ずっと好きだよ、真弓」
真弓子の不安な心に気が付かなかった笠松は反省すると、お詫びにと真弓子の顔を上に向かせてキスをした
甘く優しい口づけに、真弓子は何も考えられず、ただ笠松からの心地よい口づけだけに意識を奪われていた
笠松(真弓・・・可愛い・・・ずっとキスしていたいけど、そろそろあいつらが来るし・・・続きは今度家に来たときにするか・・・)
笠松が名残惜しそうに唇を離すと真弓子が不満そうな顔をしていた
笠松「真弓、そんな顔するなよ・・・そんな顔してると、ここで押し倒したくなる・・・」
場所は調度体育館の準備室、体操用のマットがベットのように積まれていた
笠松は悪戯っぽくいうと真弓子の頬にキスをした
笠松「今度、俺の部屋に来たときに真弓が《もういい》っていうくらいキスしてやるから」
真弓子『///約束、ですよ・・・』
笠松が耳元で囁くと真弓子は真っ赤になってしまっていた
真弓子は顔を上げると、右手の小指を差し出し頬を染めてにっこり微笑んだ
笠松(うわっ!!可愛い。今すぐ押し倒したい)
チラッと後ろのマットが眼に入り、笠松は良からぬ想像をしたが、グッと我慢した
指切りをして、もう一度口づけをしようとすると、真弓子の手に口を塞がれてしまった
真弓子『///みんなが来るからもう駄目です。指切りしたでしょ?みんなが来る前に出ましょ』
真弓子は不服そうな笠松を急かすと背中を押して準備室から出た
笠松「じゃあ、今度の休みは俺の部屋でデートな。家のやつらはみんな外出させるから。けど、あんまり刺激的な服装はなしだぞ?押し倒したくなるからな」
去りぎわに囁かれた言葉に、真弓子は顔を真っ赤にさせてしまった
真弓子(///やん・・・先輩のエッチ・・・けど、2人きりなら嬉しい)
真弓子は鼻唄を唄いデートの服装を考えながら、クラブの準備を始めたのだった