第2章 第1夜 黒主学園夜間・部
それから十年───
私立黒主学園
ざわざわ ざわざわ
宵の刻──『月の寮』前
モブ(以下 モ「ちょっと押さない!」
「早くでてきて〜っ」
優姫(以下優「はいはいはい 下がって下がって」
「デイ・クラスの皆さんはもう門限ですから自分の寮に帰って」
デイ・クラス
私は黒主 優姫普通科一年 風紀委員
この全寮制の名門校黒主学園には
普通科・・・デイ・クラスと
夜間部・・・ナイト・クラスがある
モ「どきなさいよ風紀委員」
「そうだーっ」
ぶーっ ぶーっっ
優「うぬう〜〜っ(--;)」
普通科と夜間部は昼と夜を分けて一つの校舎を共有していて
クラスが入れかわる夕方のこの時間はいつもちょっとした混乱状態になるのだ
ガシャン
ざわっ…!!
モ「きゃぁっ...」
「あれ...!」
優(げっ…門が!)
普通科の生徒が毎夕大騒ぎする理由──それは
ギィィィィ
ナイト・クラスが エリート集団であり
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コッ
美形の集団だからである