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甘いチョコをあなたに...
第4章 順平くんとビターチョコ
さんきゅ、と差し出された自身の教科書。
「いえいえ。」
2年生になって、こうやって些細なことで話せるようになった。
もっと距離を縮めていけたらいいのだけど、なかなか思うようにはいかない。
「その、なんつーかさ。お礼…したいんだけど。」
当然去っていくと思っていた順平くんはそんなことを言い出した。
「え、いいよ!教科書ぐらいで!」
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