第6章 最終講義
翌朝携帯に一通のメールが届いていた
その宛先はサボからのものだった
『朝、職員室に来てほしいってなんかあったのかな?』
少し早く学校に向かい職員室に入るとサボが椅子に座っていた
ローが職員室に居ないことに少し落胆した
サボは夕凪に気づくと廊下に出るように促した
『サボ先生、どうしたんですか?というか連絡先何故知っているんですか?』
サボ「連絡先はナミから聞いた、急いでたもんで許可なく聞いて申し訳なかった、実は・・・」
サボの話に頭が真っ白になった
『ロー先生が?』
サボ「そうなんだ、急な話でびっくりしたんだが昨日付けで退社したんだ」
『なんで・・ですか?』
サボ「あいつなりの考えがあるんだと思うんだが、俺の予想は一ノ瀬の事を考えたのかもしれない」
『私の事?』
サボ「あいつ、不器用だから一ノ瀬に嫌われたとか思ったんじゃないか?」
『・・・そんな・・』
サボ「一ノ瀬はさ、あいつの事、どう思ってるの?」
『私は・・・・昨日、先生に告白されて本当に嬉しかった・・なのに私の返事も聞かずにこんな勝手なことするなんて、まだ教わってないのに・・』
サボ「それが聞けて安心した、どうする?あいつの家乗り込んじゃう?(笑)」
『初のさぼりです』
任せとけ!っとサボが言うとサボは職員室に戻り荷物を持つと夕凪の手を引くと走り出した
『あの!先生!大丈夫なんですか!?』
サボ「安心していいぞー♪俺は前らの為ならどんな嘘でもついてやる!」
『・・・ありがとうございます・・』