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【銀魂】あの欠けた月の半分を探して《銀時》

第8章 交差するそれぞれの思い





すぐに必要な医療器具や薬品を準備して、車へ飛び込んだ未来


未来が江戸に戻ってきてからそう日は経っていないものの、生傷の絶えない隊士たち故、こうして現場で治療行為をするのは何度目だろうか


宇宙に行き様々な惑星を巡っている際に、戦地でも医療活動を行ってきた


宇宙の戦場は地球とは比べものにならない程悲惨だった


でも、その時の経験が江戸に戻ってきてからも役に立っているのは残酷だけど事実だ




未来の乗る車が屯所の門を出るのと同時に、門をくぐる一人の女性とすれ違った


「あれ…まさか、ね。こんな所にいるわけないもんね…」


見覚えのある容姿に旧友を思い出し、窓の向こうに見える大きな入道雲に目をやった


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