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不機嫌なあなたにキスをして、
第1章 不機嫌な彼氏
屋上へ続く階段を登る。
思いきって押した扉は予想通り簡単に開いた。
「真?いるんでしょ。」
屋上に顔を出して愛しい人の名前を呼ぶ。
返事はない。
「まこー。」
呼びながら屋上を散策すると、影になっているところに彼はいた。
壁に背中をもたれさせて安らかな顔で眠っている。
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