第5章 住み込み
ーリィナsideー
リィナ「……………つっ……かれたぁ………」
ジャ「(笑)お疲れ様です。良く頑張りましたね」
ニコニコしながら、私を労ってくれるジャーファルさん。
でも、手は止まってない。
ジャ「今日は、このくらいにしておきましょう。ゆっくり休んでください」
リィナ「はい………って、ジャーファルさんは、休まないんですか?」
ジャ「えぇ。この書類を終わらせなければいけませんから」
そう言って、チラッと山積みにされている書類を見る。
……まだ、あんなに……
今日中に終わるのかな……………
リィナ「…………私、もう少しやります」
ジャ「えっ?!良いですよ!そんな初日から無理をしては体に悪i…「それなら」……?」
リィナ「ジャーファルさんだって、そうでしょう?シャル兄から聞きました。今3徹目だって。なら、無理しないでください」
ジャ「………」
リィナ「休む気無いんなら、私も手伝います」
私がそう言うと、ジャーファルさんがふっ、と笑った。
ジャ「…………ありがとうございます、リィナさん。でも、これは私の仕事ですから、心配しないでください」
リィナ「………………………わかりました………じゃ、お茶だけでも淹れておきます」
ジャ「ありがとうございます」
リィナ「それと、リィナさん、じゃなくてリィナで良いですよ?」
ジャ「え?!いや、でも…」
リィナ「だって、年上だし、上司じゃないですか」
ジャ「………わかりました。では、リィナ、お疲れ様でした」
リィナ「はい。お疲れ様でした」
そう言って、私は仕事場を後にした。