第3章 むかし
カチャカチャと食器のぶつかり合う音と大勢の話し声が聞こえる一軒の店に入る2つの海賊団。
「いつまで機嫌悪いんだ?」
「お前と別れるまで。」
明らかに険悪なムードを醸し出している2人の船長を見て、クルーは苦笑いを浮かべている。
「まぁまぁ、嬢ちゃんの好きなイチゴタルトがあるってよ。」
「本当に?」
微かだが、の表情が明るくなった。
それを見逃さず、各々さっさと注文を済ませた。
「じゃあ、あたしらはあっちだから。」
「逆方向だな…。」
「ならシャボンディ諸島まで会わなくて済むわ。」
「次に会う時はおれのほうが懸賞金は上だ。」
「ふふ。さぁね?」